2004.3.20  命からがら・・・・・(-_-;)

先日エンデバーさんが釣り逃がしたオオカミ?とやらを狙いにおそがけの9時、高気圧の谷間が東海地区にかかる北東の風12mの吹き荒れる中を出港。
さすがこのコンディションに周りを見渡しても遊船をあわせて5〜6艇しかいない。早速お気に入りのポイントにアンカーリングするもナカナカ錨が刺さらない。なんども打ち直しているうちに難とアンカーロープがペラに絡み付きおまけにアンカーがガッチリと効いてしまった。さぁ〜大変!スターンが風に立った為、トランサムから遠慮なくおもいっきり波が入り込み浸水寸前(-_-;)

肝に命じまする。

強風でなかなか思ったポイントにアンカーリングができずなんども走錨。
アンカーリングしなおす時や移動する時には必ずロープを巻き上げるのですが、何故か今日は横着をしてアンカーを落としたまま引きずろうと風上潮上へ前進をかけたのです。
もちろん、ロープが絡みつく心配があったのでロープの風上側を大回りしながら舵をとりスロー前進。ガガガガ、、、突然のエンスト。セルを回してもクシュ!まさかまさかの心配が当たってしまったのだ。
悪い事にアンカーが効いたらしくスターン側がアッというまに風に立つ。
こうなるとモウ〜いけません!
ザッブ〜ン!トランサムを超えて容赦なく思いっきり波が入り込みスターンデッキはまさにプール状態。おまけに左右の横揺れと相まってボートはグラグラ。スターンデッキの中でクーラーが泳ぎまわる。

さぁ〜困りました。
まずはエンジンをチルトアップして絡まり具合を観ました。アッチャー、がんじがらめに絡んでます。
アンカーが効いてる為、エンジンにかなりの力がかかっている。このままではダメージが大きくなるばかり。
ボートフックでアンカーロープを手繰り寄せるもパンパンに張っているロープは簡単に寄るはずもない。身の安全を確保する為に係留用のロープを体に巻きつけ片方をクリートへがっしり固定する。押し寄せる波のタイミングを図りながらスターンより身を乗り出して何とか手繰り寄せクリートへ結ぶ。
これでひとまずエンジンへの負荷は避けられた。

この間も波は容赦なく入り込む。急がなくっちゃ・・・・・・・。

さあ〜ってと!ボートフックでペラを回そうにもガチガチがんじがらめに絡んでいて全く廻る気配もない。やむ無し、ロープを切断することにした。
ボートフック先端にナイフをビニルテープでグルグル巻きして固定。絡んだロープをギコギコ、鋸のごとく切り落とした。やれやれ、何とか絡んだロープは取れたものの次はアンカーの回収だ。

チルトダウンして恐る恐るエンジンをかけバックギアーに入れてみる。オゥ〜、振動も無くダメージは無かった模様。ふぃ〜良かったわい。
今度は慎重に更に大回りしながら潮上へ移動しエンジン停止しチルトアップ、潮に任せながらロープがたるむのを手繰りながらデッキへ取り込む。ようやくチェーンが見えなんとかアンカーも無事回収。
ふぅ〜っと、ヤレヤレこれで一安心。

10年近く前にも同じような事があったが、その時は凪の海。今回は12mの北東風と3mの波高、おまけにドシャ降りの雨の中〜♪
今回、周りにボートが無かった事が幸いしたか、それでもこの間の一時間半。ずいぶんと肝を冷やしたものだ。
これがインボートや軸だったら・・・・・・逆にこれらの船長さんはこんな馬鹿な横着な事はしませんか?(^o^)

帰りはトロトロと一時間半かけて桟橋に戻る。ペラの一枚の先端部に多少のダメージがあるもののクラックや大きな曲がりは無くこれまた一安心。ケチの付いたロープは早速新品に交換しました。

さぁ〜仕切りなおして明朝出港します。・・・・・・最後までご覧頂きました皆さん、こんな事に遭遇されませぬ様。


編集後記:さしものJMXも事故現場の画像を撮るまでの余裕はありませんでした。(-_-;)・・・・・・・・(^o^)


                                                         |戻る