国際VHF無線について
国際VHFを操作するにはライセンスが必要となります事はご存知かと思います。
ただ、無線機器を買ったり、持っていたり、傍受(ただ聞くだけ)する分には法律に抵触することは
ありません。国際VHFには世界共通の緊急連絡用の周波数チャンネルが設定されていまして、
国内はもとより海外すべての海上保安に関わる官庁や自治体、更には国際航行している船舶が
この緊急チャンネルを聞いています。(ウォッチをしてる)待機しています。
もし、ライセンスを持っていない人が生命に関わる危機、緊急状態に遭遇して発報(緊急信号発信)
した場合、国際法で原則論としては法的には罰せられます。国内であれば逓信法で罰せられます。
が、これは原則論、聞くところによると違法行為としても「情状酌量」がほとんどで事実上おとがめ無し。
だそうです。
実はJMXは国際VHFを積み込んでいます。もちろんライセンスは持っています。
小艇にはアマチュア無線、パーソナル、国際VHF、イーパーブ(EPIRB)を積んでいますが
これには訳がありまして、
JMXは10年ほど前に突然ある難病が発症しまして、生死をさまよい三途の川に片足をつっこんで
きました。症病は心臓の筋力が次第に弱くなっていく病気で、何かをきっかけに突然心停止をして
しまいます。又、不整脈も突然襲ってきて自力で処置薬の手当てをすれば回復しますが、手遅れに
なるとそのまま「おさらば」となります。
病名は、国で治療(といっても治らず心臓移植しかありませんが)等々を無料で面倒をみて貰って
います特定疾患患者で「拡張型心筋症」っていう名誉ある?ありがたくない疾患を持った奴なんです。
毎月ドクターの検診と年二回、京大病院で総合検診とインターンの為の生きた献体検診を今もして
まして生涯治療患者です。遺伝子障害の一つなんで、最初は人生あきらめかけましたが、今は悟りを
開きました。開き直りですかな。(笑)
幸い海の上ではまだ発作を起こしたことはありませんが、陸の上では何度か経験しています。
こんなバクダンを抱えておりますので、どこへ行くのにも何をするにも自分の所在や居場所を常に
ハッキリさせる様に心がけていますし、ある程度限った場所しか行かないように努めています。
最悪の状態になっても人様にあまり迷惑をかけてもいけませんし、自分でできる必要最小限の準備と
自分の始末は自分でしておきたいからです。
脱線話しが長くなりました。本題に戻りましょう。
てな事で、海上で扱える通信手段は万全をつくしています。 国際VHF、もし準備できるようでしたらお薦め
します。特に沖合いに出る方で、携帯電話圏外やパーソナル等の通信手段が無くなる様なところへ出かけ
る方については【備えあれば憂いなし】です。非常通信手段としてはベストな方法と思います。
ただ、もと東海電波管理局東海支部管掌「日本アマチュア無線東海支部監視員」としては単純通信手段
としての利用を大々的にお勧めするのもチョイト後ろめたい気持ちもしないでもない・・・というところですかな。(笑)
一言:
@緊急通信時の電話呼び出し符号は「メーデー、メーデー、メーデー」です。
電信が大勢を占めていたころは「SOS ・・・
−−− ・・・」ですが、1995年、国際電波法で電信(モールス信号)
は廃止されました。
A電波法の違法行為の摘発は「現行犯」です。という事は、マイクを握っている姿だけでは発報
しているか否か?です。たとえば現場をおさえたとしても・・・・・・・「まねだけしてた」と言われたら。
「証拠の電波と会話内容と本人とを証明して」と言われたら・・・・・。
ですから心無いトラックらしき違法ハイパワー無線局がはびこってしまう・・・・・のかな?
by JMX 2003.12.20
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