闘病・疾病記

===  拡張型心筋症と心室細動心肺停止  ===

by JMX・papa 

up 2006.2.7
更新 2007.4.9
更新 2008.6.5
更新 2010.4.5
更新2010.10.20
更新 2012.4.25
更新2015.10.8
更新2016.7.20
更新、2021.9.18

by papa&mama
 

【プロフィール】
1949年生 男性既婚 静岡県 元サラリーマン(技術系)
 元ボート釣り 映画鑑賞 カラオケ オールディーズ・スポーツ観戦
せっかちで典型的「A型タイプ人間」(現在改革中)
ハンドルネーム JMX  愛称:papaさん

【病歴】
・平成7年4月9日「拡張型心筋症」発症【特定疾患認定患者】
     併発:期外収縮WPW症候群狭心症(冠動脈狭窄)
     疑症:高血圧・高脂血症
平成17年「心肺停止」「植込型除細動器(ICD)」【障害者一級】


近況



お陰様で元気にしています。

闘病記(入院)

・ 平成7年拡張型心筋症発症・・・詳しくはメールにて

・ 平成17年心室細動による七分間の心肺停止

・ 平成17年ICD除細動器の体内植え込み手術

 平成22年春 心室細動 再発症 ICD作動 

平成22年秋 心室細動 再再発症 ICD作動 

・ ICD除細動器定期検査

・ 平成24年春 ICD2号機交換手術

・ 平成30年秋 ICD3号機交換手術

妻の独り言

   ・ 「思えば」 只今執筆中

   ・ blog  工事中


 

===== 平成17年心室細動、心肺停止 =====

拡張型心筋症特定疾患と診断されてから丸10年目

===== 死の淵から奇跡の生還 =====

10月3日、心室細動により凡そ7分間の心肺停止
救急救命蘇生処置により一命をとりとめる。


画像だらけで大変重たいコンテンツです。)

救急
蘇生

平成17年10月3日pm5:10頃

仕事中(会議中)に突然、心肺停止そのまま失神。原因は心室細動によるものと診断される。

心室細動:原因不明の心筋痙攣による心臓停止。

偶然の幸運が四つ重なりこれが後々の快方をもたらす。

幸運T
会議同席者の中に蘇生術を施す人が居合わせた。
幸運U
消防署が近くにあり凡そ五分で救急車救命士が到着。
幸運V
救命士による除細動器の電気ショック
2回目で心肺戻り呼吸と自己心拍動を回復
幸運W
救急病院へ担ぎ込まれる。夜間なのに循環器専門のドクターが日直で居わあせた。


< 救急救命・入院治療・回想録 >

ICUにて二週間、蘇生治療が施される。
二週間は全く意識は無し、肺炎も併発した。
効果ある抗生物質が見つからず、40℃の高熱が一週間以上続いた。

15日過ぎ頃か、うつろに意識が戻るが、まだその状態が更に一週間ほど続いた。
この状態の間の記憶は全くありません。

救急先:三島市 中央病院

肺機能低下、訳の分からない細菌に肺が犯され、極度の肺炎と高熱に肺機能が失われ肺活量は半分以下となる。

人工呼吸器の咽喉挿入により声帯損傷。声はいつ戻るか、戻るとしてもかなりのリハビリが必要、戻ったとしても以前のような完全な声は出せないとのドクター見立て。

痙攣時に歯を食い縛ったのか、それにより半分以上の歯が抜けたり割れたりしました。

 


三週目
意識がかなり戻るとともに、一般病棟に移りました。

歩行はもちろん、ベットの上に自力で起き上がるのもおぼつかない状態がつづきました。

一般病棟に移ってから、何人かの見舞い客をうけたらしいのですが、ほとんど記憶にありません。


四週目
意識がかなりハッキリしてきて、流動食を自分でとるようにらりました。

過去の記憶もかなり思い出してきたものの、当日以降の記憶は全くありません。
自分が倒れた記憶も意識も全く無く、何故ここにいるのか理解するまでにかなりの時間がかかったようです。

いつの日かわからないが夢の中の出来事を思い出し、とくとくと皆に話し出したらしい。
なんとなく「三途の川を渡る渡らない」のような話だったらしいです。


最初に倒れる前に関わる事を言い出したのは、釣り道具電動リールYAHOOオク出品が気にかかり(タイムアップ)Jrに処理を頼んだとやら。
YAHOOオク出品は記憶にありますが、Jrに頼んだそんな記憶はいまだに思い出せません。

カミサンの誕生日は10月10日、一ヶ月近くの遅れでしたが「花キューピット」へ携帯ネットからお届け注文をして病院に届けさせたらしい。
これもいまだにハッキリとした記憶がありません。


五週目後半
順調に回復、歩行リハを始めるも自力では立つことが出来ません。

肺炎も治まり、全ての点滴から開放されました。

この頃からの記憶は日常的な事については記憶あります。

声は出るもののはっきりせず。


六週目
歩行器を使いながらの伝い歩きのリハを開始。

 

七週目
よろけるも歩行器無しの自力で歩行。


七週目後半

命の恩人、救急主治医のドクター古河氏です。

(詳細な治療経過はこちらへ。)

11月17日救急病院を退院して前々の持病のかかりつけの地元病院へ転院する。

八週間
あっという間の三島病院の闘病でした。
命の恩人の皆さんともお別れです。お世話様になりました。

 

命の恩人 看護スタッフの皆さん

 

 

転院
検査

 

 

 

 

 

 

 

 

<!--[if !supportEmptyParas]--> <!--[endif]-->

 

八週目〜九週目

かかりつけの地元病院にてダメージの程度と今後の処置を検討する為の検査入院。

・24時間看護士による心電図モニター
・検査項目
 ・24時間心電図ホルター
 ・トレッドミル
 ・心電図
 ・血液、尿検査
 ・胸部レントゲン
 ・超音波エコー

かかりつけ病院:島田市立市民病院

 

 

 【精密検査による病理的処置】

  
植え込み型除細動器ICD

  ・WPW処置カテーテルアブレーション

  ・冠動脈拡張・ステント

===== ICD 除細動器埋め込み手術 =====


検査結果:心臓外科手術による
       ・ICD埋め込み
       ・WPWアブレーション
       ・PCI冠動脈狭窄拡張
と、かなり大掛かりな外科手術が必要。

ICD植込み手術をするか否かで、かなり悩む。

電子構造装置につき、飛来ノイズで誤動作し失神に至る強い衝撃が時折生じる恐れあり。日常生活の制約もかなり大
詳しくは別途、詳細治療編にて

ICD埋め込みに関してはすっごく悩みました。

左手に術後の後遺症、筋力ダウンが残りました。

転院
処置
手術

十週目 12月6日

心臓外科手術のできる病院へ転院
静岡市立静岡病院

・24時間看護士による心電図モニター
・検査項目
 ・24時間心電図ホルター
 ・心電図
 ・血液、尿検査
 ・胸部レントゲン


十週目後半 12月9日

【第一回目手術】

ICD(植込み型除細動器)


ペースメーカに似た装置(タバコよりやや小さめ)を左胸部皮下に埋め込み、リード線を胸部静脈より心臓内へ通し、心室心房の心筋内壁に埋め込む。

心拍停止や細動等を自動監視。拍動に異常が起こると、自動的にリード線を還して、心臓に電気ショックを加え拍動を正常蘇生させる。
(細動は自然には戻らない為、多くの死を招く。自動蘇生装置とでも言いますかな。)


手術は三時間ほどで終了。
切開部位のみの局部麻酔で手術を行う。
手術の様子は一部始終自分の目で見る。

術後の安静四時間後には歩行が可。

術部は包帯ではなく絆創膏で押さえ止め。


翌日には絆創膏はとれ、テーピングのみとなる。

抜糸(4針)は手術の一週間後。

ICD外形はタバコより一回り小さいものの、埋め込んだ跡は、かなりモッコリしています。

かなり違和感あり。腕やらわきの下やら、いろいろな所が突っ張る。
術後の拒絶反応や誤作動、収まり具合等々のケアーに神経使う。

ICD埋め込み患者は「身体障害者一級」 

 

<WPWアブレーション手術 >

12週目 12月20日

【第二回目手術】

WPWアブレーション手術

(拍動に余分な心筋神経を焼除する手術。
不整脈や細動の発生因子神経を除去。)

カテーテル手術で、右足付け根の動脈と右頸静脈各々の血管より心臓内壁へパイプを挿入して、薬剤にて余分な神経をさがしながら焼去。麻酔はカテーテル挿入部位のみの局所麻酔。血管や心筋には神経がないので痛みは全くありません。

※血管造影剤を注入すると体が熱くなりカッカする感じ。喉が渇く。
3〜4回ほど注入したと記憶している。

意識があるので手術の状況が見られます。
右足付け根の動脈へカテーテルを挿入したところ。かなり出血しているんですな。

股間節の動脈の太さはタバコほどあります。

残念ながら術中、余分な神経が見つけられずに焼除処置はなりませんでした。
※術前、医師から発見10%あるかないかの確立と説明を受けていたので手術中止もさほど苦にはならなかった。


手術後6時間は絶対安静、これが結構辛い。足首を動かすこともできません。安静を怠ると止血に失敗して動脈の内出血をおこし下腹部から足先まで血まめだらけ状態になる。
(10年前には失敗して、半年位、 右足下半身の内出血痕が取れなかった。)

止血は絆創膏とテーピングと圧迫コルセットで切開部を押さえ込みます。


首からのカテーテルは静脈なので比較的容易に止血はできる。

 

 

< 冠動脈インターベンション(PCI)手術 >


13週目 12月27日

【第三回目手術】

冠動脈インターベンション(PCI)
(カテーテル手術による冠動脈拡張ステント挿入

検査ついでに10年前に多少狭窄していた冠状動脈を検査したら広げる手術をすべきとの医師の判断。

ステントいう網状パイプを狭窄部分に挿入して血管を拡張させました。
手術はカテテールで一時間半程度で済みます。

再狭窄の確立5〜10%。残念ながら一年点検で再狭窄手術を施す。

>


股間部カテーテル挿入部の傷跡です。

毎週の手術で股間は穴だらけですな。

年末のこともあり術後3日で退院しました(笑)

13週目 12月29日 退院

ふぃ〜っと!86日、長いような短か
ったような。

 

 

心臓筋肉の外側に心筋をへの栄養補給の為の環状動脈が三本走っている。

そのうちの一本が狭くなっている。
10年前に発見していたがさほど狭くなかったので放置。
ステント挿入して拡張手術したが、一年点検で再狭窄が認められ再手術を施した。

ステント挿入により投薬が追加となる。


医療費

・三島病院(救急救命):凡そ110万円
・島田市民病院(総合):凡そ25万円
・静岡私立病院(ICD他):凡そ800万円(ICD:500)
発病症因が「拡張型心筋症」に関わる処置の為、特定疾患患者認定により全て助成される。(免除)

 

< 退院職場復帰 >

職場
復帰



退院後、自宅療養一ヶ月経過後の
1月24日職場復帰しました。

しかしながら更に6ヶ月程は定時勤務が難しく遅刻早退お休みの日々の繰り返し。

今後のケアーの為、隔週、地元の病院
にて検診、心臓外科病院で月一検診。

心肺停止による後遺症は全くありませんがICDの関係か、左腕左手指が不自由。(握力20Kg程:、水の入ったコップが持ちづらい)

社の計らいで一線を退かせてもらいました。

投薬


拡張型心筋症と心室細動再発リスクは生涯治療(完治せず)につき対処療法として、不整脈抑制、血圧下圧、自律神経安定(興奮抑制)、血栓抑制等々のため八種の口径薬を投与。

  ・アーチスト  10mg   朝夕1錠 心不全防止
  ・アンカロン 100mg   朝夕1錠 不整脈抑制
  ・パナルジン 100mg   朝夕1錠 血栓抑制
  ・ガスターD     20mg   朝夕1錠  胃腸薬
  ・アルダクトン    25mg  朝1錠    利尿
  ・バイアスピリン100mg 
1錠     血栓抑制
  ・プロプレス       12mg  朝1錠     降圧
  ・アーチスト        5mg   朝1錠     心不全防止

2021年4月30日 投薬(ジェネリックにより銘柄変更)
  ・スピロノラクトン 25mg  (アルダクトン)
  ・バイアスピリン100mg     (バイアスピリン)
  ・ファモチジン 20mg       (ガスターD )    
  ・クロピドグレル 75mg
    ・アミオダロン  100mg  (アンカロン)
    ・カルベジロール 19mg  (アーチスト)
    ・カンデサルタン  8mg
    ・ピタバスタチン  1mg

 

papa&mama portal site へ


食事の制限は特にありませんが、高血圧・高脂血症を考慮して塩分抑え目
ついでのダイエットに、1,700Kカロリー/日コースです。

 

 

<!--[if !supportEmptyParas]--> <!--[endif]-->

<!--[if !supportEmptyParas]--> <!--[endif]-->

 

 

<!--[if !supportEmptyParas]--> <!--[endif]-->

<!--[if !supportEmptyParas]--> <!--[endif]-->


      


<<< 編集後記 >>>

宝物T:全国の釣り仲間からいただいた

励ましやお見舞いのお言葉


全国の沢山の釣り仲間の皆さん、本当にありがとうございました>


お見舞いに駆けつけてくれたネット仲間の皆さん。ご心配をおかけしました。感謝感謝。


papa&mama portal site へ

 

病歴(+ボート歴)

経過

西暦 平成  
1994   10月ボート進水
0 1995 7 4月、拡張型心筋症発症
※島田市民病院入院
1 1996 8 12月、降圧剤薬害肝機能障害
※島田市民病院入院
2 1997 9  
3 1998 10  
4 1999 11 10月「駿河湾絶好釣」HP開設
5 2000 12  
6 2001 13  
7 2002 14 10月ボート1級免許取得(尾道)
8 2003 15 9月ボートエンジン換装
9 2004 16  
10 2005 17 10月、心室細動による心肺停止※三島中央病院緊急入院
11月※島田市民病院転院 (併発:痔ろう手術)
12月※静岡市立病院再入院、ICD埋め込み手術
11 2006 18 1月、冠動脈狭窄ステント挿入手術
※静岡市立病院入院
12 2007 19 1月、冠動脈再狭窄ステント再挿入手術
※静岡市立病院入院

1月blog「井戸端会議」開設
13 2008 20  
14 2009 21  定年退職、還暦
15 2010 22 3月、心室細動再発症ICD作動、5回作動
※静岡市民病院入院
9月、心室細動再発症ICD作動 2回作動
※島田市民病院入院
16 2011  23
17 2012 24 3月、ICD2号機交換手術
※静岡市立病院入院
  2013 25 完全退職
    3月ボート惜別
18 2014 26 10月、大腸ポリープ切除手術
※静岡市立病院入院
19 2015 27  
20 2016       28 10月、大腸ポリープ切除再手術
※島田市立病院入院
21

2017

   29
22 2018      30   11月 ICD3号機交換手術
※静岡市立病院入院
23 2019      31   
24 2019 令和.01  
25 2020 02  
26 2021 03  
27 2022 04  
28 2023 05  
29 2024 06 3月3 金婚式

更新、2015/10/08            papa&mama portal site へ
更新、2021/09/18
更新、2024/03/03

wait